社会のルール 理解深く

煥乎堂本店(前橋市本町) 蛭川 幸則さん

 法律はみんなを守るためにある。本書は、難しい用語はできる限り易しく、漢字にルビを振るなど、子どもから大人まで誰もが理解を深められるよう、法律の知識や考え方を分かりやすく解説。蛭川さんは「困った時にきっと助けてくれる本」と薦める。  SNSをきっかけに犯罪に巻き込まれる子どもが増えた。LINEのグループから外して仲間はずれにするといったいじめも顕在化。しかし今まで、子どもも読める法律の本はほとんどなかった。「法律という味方があることを知れば、いじめや虐待に苦しむ子どもが勇気を出して大人に悩みを伝え、解決につながる」と話す。

 

 扱う法律は刑法、刑事訴訟法、少年法、民法、民事訴訟法、憲法、いじめ防止対策推進法と幅広い。その中で挙げるのは「その一言が罪になる」という一説。ネットの書き込みによる誹謗中傷や名誉毀損が後を絶たない中、「何が犯罪か、問題かを自分事として考えて」と警鐘を鳴らす。
 安定して売れており、子どもを巡る犯罪を身近に感じている人の多さを感じているという。「イラストもあって身構えずに読める。大人と子どもで一緒に読み、社会のルールについて話し合ってほしい」と呼びかけている。

【こんな人におすすめ】
家庭に一冊。学校の先生にもぴったり。

【こちらも“推し”】
教養としての日本史 偉人たちの人生図鑑(山崎圭一監修、宝島社)

 

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 書店員や図書館職員、読み聞かせ活動をしている人など、県内の“読書の案内人”にお薦めの一冊を紹介してもらう。