520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故の発生日に当たる8月12日に上野村で行う追悼慰霊式について、公益財団法人「慰霊の園」は7日、臨時理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、遺族らの参列を制限するなど規模を縮小して執り行うことを決めた。縮小は3年連続。8月7~15日のみ事故現場「御巣鷹の尾根」へ続く村道の通行止めを解除し、慰霊登山を可能にする方針も確認した。

 同法人によると、8月12日午後6時からの式典の参列者は同法人と村、日航の関係者ら10~20人程度に限定する。遺族については同日正午~午後4時に自由献花の時間を設ける。いずれも一般の入場は認めない。

 2019年の台風19号で被災し、通行止め中の村道は7月末までに通行可能な程度に復旧予定。慰霊登山のため通行止めを一時解除する8月7日~15日のうち、11~13日は遺族や関係者のみに通行を許可し、一般の入山は規制する。

 通行規制や解除の日程などは改めて村ホームページなどで告知する予定。遺族には同法人が文書で通知するという。

 式でのろうそく供養の様子は村ホームページを通じて生中継する方針。同法人理事長を務める黒沢八郎村長は「村に来られないご遺族も遠方から祈りがささげられればと思う。引き続き迅速な復旧に努めていきたい」としている。

 遺族らでつくる「8・12連絡会」によると、8月11日に村役場前の神流川で行っている灯籠流しも昨年同様、川辺に並べた灯籠にLED電灯をともす代替行事とする方針。同会事務局長の美谷島邦子さん(75)は「今も通行に不安がよぎる道もあるので、安全を重視する村の考えは遺族も理解している。来年こそみんなで登れるようになれば」と語った。