抽象画などを手がける現代美術作家、河内世紀一(せきかず)さん(81)=伊勢崎市=の個展「世界遺産と同心円―シンボライズされた宇宙―」が12日まで、富岡市の世界文化遺産、富岡製糸場で開かれている。1枚の紙に大小複数の円を墨で描き込んだ73点が、西置繭所多目的ホールの壁と床を埋め尽くしている。

 縦1091ミリ、横788ミリの四六判全版サイズの画用紙に、毛筆で円を描いた。1枚に18個の円を集めた作品は壁に飾り、14個の円で仕上げた作品を床に置いた。床の作品には県内で採取したという石を中心に据えた。

 1997~99年の作品を並べた。河内さんは「作品を見て蚕の繭作りを思い浮かべる人もいる。集中、拡散、波及といった同心円が持つさまざまなイメージを楽しんでほしい」と話している=写真

 午前9時~午後5時。観覧無料だが、製糸場見学料は別途必要。