スマート敷きマットを紹介する近藤社長(左)と飯尾社長

 リネンサプライ業のフタバリネン(群馬県高崎市菅谷町、近藤勉社長)と足拭きマットの製造販売のバースケア(中之条町伊勢町、飯尾守社長)が、県との共同研究で温浴施設向けに温風装置と一体化して乾燥状態を保つバスマットを開発した。マットの吸水能力ではなく乾燥させるという発想に目を向け、温風を当てて常時乾燥させる。関係者は一度敷くと1日通して使えるマットを「温泉県の群馬から発信したい」と意気込んでいる。

 温浴施設のタオル生地のバスマットは、通常は自然乾燥に委ねられ、客の利用頻度に応じて交換が必要となる。ホテルなどでは交換回数やクリーニングが重荷となっている。

 温風が出る装置一式「スマート敷きマット」は、装置の上にバスマットを敷き、乾燥状態を維持する。マットを載せるバスマットベースから常時送風され、温度を42度に保つ。

 マットの生地は抗菌加工したアクリル繊維を使い、乾燥しやすいよう2枚の生地を縫い合わせた。マット交換が1日1回で済む一方で、水虫の原因となる白癬(はくせん)菌は乾燥に弱いため、衛生状態を維持できるという。

 両社と2020、21年度に共同研究した県東毛産業技術センターは「マットの開発はこれまで吸水能力が重視されてきたが、乾燥させるという発想がなかった」と指摘する。

 新商品は両社が設立した新会社のスマット(同市菅谷町、近藤、飯尾両社長)が専門に扱う。バスマットを乾燥させる装置は税抜き18万5000円。専用のバスマット大(幅70センチ長さ120センチ)が同1万1400円。初期費用は高額だが、タオルの交換頻度が減らせるため、経費を約4割削減できると試算する。

 現在予約の受け付けを始めており、7月から順次出荷する。飯尾社長(67)は「温泉の多い群馬から新たなバスマットを発信したい」とし、近藤社長(55)は「この商品で全国を対象に販路を広げたい」と話している。