人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の電子コミックなどのデータを無断で販売したとして著作権法違反の罪に問われ、一審で懲役1年6月、罰金100万円の実刑判決を受けた川崎市、無職、被告の男(63)の控訴審判決公判が7日、東京高裁であり、田村政喜裁判長は弁護側の控訴を棄却した。

 弁護側は捜査の違法性を主張していたが、田村裁判長は判決理由で「社会的相当性を逸脱した違法捜査であるとは言えない」などとして退け、一審前橋地裁判決を支持した。

 一審前橋地裁判決によると、被告は2020年、「鬼滅の刃」や「ワンピース」の電子コミックなどを無断で販売し、集英社(東京都)の出版権を侵害したほか、21年に「鬼滅の刃」の書籍データや、住宅の間取り図作成ソフトを無断で販売し、同社の出版権とメガソフト(大阪市)の著作権をそれぞれ侵害した。