民間への売却も検討されていたカネコ種苗ぐんまフラワーパーク(群馬県前橋市)について県は7日、県有施設として存続させた上で改修し、2025年4月にリニューアルオープンする方針を明らかにした。改修に伴い23年3月20日から2年ほど休園する見通し。花卉(かき)産業と赤城山南面の振興機能を強化した上で、改修後は管理運営を民間に委託して独立採算制とする計画。

 県が7日の県議会環境農林常任委員会に報告した。改修で追加を検討する機能は①花の寄せ植えやアロマなど「体感」②観光や地域コミュニティーなどの拠点③キャンプやグランピングなど宿泊④保安林を使ったツリートレッキングなどアトラクション―などを候補としている。

 今秋ごろに実現可能な機能や採算性、集客力などを総合的に判断して基本計画をまとめる。事業費を算出した上で最終的な改修の可否を判断する。県議会に関連事業費6160万円を盛り込んだ一般会計5月補正予算案を提案している。

 常任委員会で県蚕糸園芸課は「民間のアイデアを活用してブランド戦略を再構築し、集客力と収益性を高めた施設に一新する。運営は民間事業者による独立採算制とし、管理運営にかかる県負担ゼロを目指す」と説明した。

 来園者数は開業した1992年度の約89万人から、20年度には約22万人に減少。県が昨年3月に公表した「県有施設のあり方見直し最終報告」では、「県の関与が大きいまま、施設を維持する必要性は低い」と判断。「前橋市と連携し、コンセッション方式(公設民営の一手法)による運営または民間売却に向けた手続きを進める」とされた。

 最終報告に基づき、県は昨夏、民間事業者から事業アイデアを聞き取って運営方法を探る市場調査を行い、新たな魅力創出や集客力向上のための構想をまとめた。構想の検討を重ね、花卉産業や赤城山南面の振興を期待できることから、県有施設としての存続方針を決めた。