ギフトセンターの開設前に気勢を上げる従業員=8日午前、高崎高島屋

 群馬県内の百貨店やスーパーで中元商戦が始まった。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着く中、各社は家族や友人で持ち寄って楽しめる食品に力を入れる。近年はお取り寄せ感覚で自分用に購入する人も増え、こだわりのスイーツに商機を見いだす社も。物価高を踏まえ、生活に欠かせない食用油や飲料もPRする。

 「お客さまに満足していただけるよう丁寧な接客で取り組んでいきましょう」。8日にギフトセンターを開設した高崎高島屋(高崎市)は、開店前に販売担当者ら約60人が集まり、気勢を上げた。

 センターは7月18日までで、約1500点を展開する。温めるだけで手軽に食べられるカレーやグラタン、友人が訪ねてきた際にもすぐ出せる冷凍ケーキなどに注力する。コロナ下の宅配需要の高まりを踏まえ、利用が集中しないよう6月中の配送を呼びかける。

 前橋スズラン(前橋市)は9日から7月17日まで、8階大催場にギフトセンターを設置する。日本酒やビールといった食品のほか、肌着や洗剤も用意する。群馬の名産品を選んで詰め合わせる「上州小箱」が一押しという。

 担当者は「かつては6月下旬に一気に客足が増えたが、コロナ下で来店時期が分散・早期化した印象」と受け止める。6月末まで早期割引があるとして、利用を呼びかけている。

 スーパーのフレッセイ(同市)は1日から中元商品を販売。銘菓店「然花抄院(ぜんかしょういん)」(京都府)の洋風せんべい「幻月」(2700円)などスイーツを前面に出した。担当者は「例年は生鮮品をカタログのトップに載せていたが、自分用の購入を意識し、こだわりのスイーツを勧めていきたい」と話す。

 とりせん(館林市)は8月16日まで、全店舗でサマーギフトのコーナーを設け、調味料や菓子、洗剤、ビールなどを用意する。担当者は「今年もらって喜ばれるのは食用油。値上げの報道がされる中、値段を抑えて販売していきたい」と話した。