さまざまな分野でデジタル技術が活用され、情報化が急速に進む現代に対応するため、群馬県立女子大(小林良江学長)は9日、文学部に文化情報学科を新設すると発表した。現行の総合教養学科を母体に、データ分析や情報学の科目を充実させて来年4月に開設する。文系的な知識と理系的な情報技術(IT)を融合し、課題解決に向けた「複合的な視点」を持つ人材の育成を目指す。

 データを基に分析したり、情報を読み解いたりすることを基礎的な能力として身に付けてもらうため、これまで選択科目だったデータ分析の科目を必修化。地域と関わりながら研究する実地調査も重視する。

 主に履修する科目に応じて「社会・文化」「情報・メディア」の二つのグループを提示。学生は学年が上がるにつれて関心のある領域の専門性を高めていく。

 入学者の受け入れ方針には、①現代の社会や文化について深く考える方法を学びたい人②情報やメディアの役割を理解し、情報発信の技法を身に付けたい人―などを掲げる。

 卒業後のキャリアイメージには、文化発信に携わったり、地域振興に取り組んだりするほか、IT関連のエンジニア、教育・行政の専門家になることなどを挙げている。

 同大での学科新設は、総合教養学科が設置された2009年以来。新設に伴い、同学科は新たな募集をしない。数年前から、時代に応じてカリキュラムを更新するべきだとの議論が学内で高まっていたという。

 9日に群馬県庁で開かれた記者会見で、小林学長は「今までにない視点を持った人材が社会から求められている。文系と理系の垣根を越えて、さまざまな分野で活躍するリーダーを育成できる学科になる」と力を込めた。

 募集定員は10人増の30人とし、前期・後期日程の一般選抜のほか、学校推薦型や総合型の選抜などを予定する。7月16、17の両日には、群馬県玉村町の同大で高校生向けのオープンキャンパスを開く。