「北風アウトサイダー」のチラシ

 人種差別や貧困の中で支え合って生きる在日コリアンの家族を描いた映画「北風アウトサイダー」の上映に向け、群馬県前橋市の在日コリアン親子2人が奔走し、同市での封切りにこぎつけた。前橋シネマハウスで11日から上映される。

 2人は朴順子さん(72)と長男の韓哲さん(46)。朴さんは同映画で監督・主演を務める崔哲浩さんと同じ大阪市生野区の出身。崔さんの母親とは60年来の友人で、今でも毎日のように電話を介して親交を深めているという。

 朴さんは、俳優になってからも苦労を重ねた崔さんが初めて監督を務めることを知り、多くの人に見てもらいたいと韓さんに相談。同館支配人の日沼大樹さん(35)が韓さんの知り合いだったことから、上映を依頼した。

 朴さんらは手書きの手紙を知り合いに送ったり、熱心に宣伝して回ったりして映画の周知活動を進めた。朴さんらの懸命な姿に背中を押され、日沼さんは上映を決めたという。

 朴さんは「崔さんの集大成とも呼べる自伝的作品。多くの人に見てもらいたい」と来場を呼びかけている。

 11、12日の上映後には、崔さんら出演者による舞台あいさつがある。一般1700円。火曜休館。問い合わせは同館(電話027-212-9127)へ。