一部工事が始まっているスズラン高崎店と新築中の15階建てマンション、スカイビル。街の姿が変わりつつある

 JR高崎駅東口で複合高層ビル(群馬県高崎市栄町)などを整備する再開発について、市が事業の延期を発表してから1年。コロナ下の需要減や投資控えで、中核となるホテルの誘致は停滞したままだ。市街地では民間事業者によるマンション開発が堅調で、完成を待たず完売する物件もある。老舗や親しまれた店の閉店と跡地の開発計画も次々と明らかになり、「商都」の街並みは変わりつつある。

 栄町の再開発は、市や民間などで構成する準備組合が進める。理事長を務める富岡賢治市長は事業再開について「基本的な計画は変わらない。本年度中にめどを付けたい」と意欲を見せる。「コロナの影響を見定め、民間事業者の意向を聞いていく」とし、組合外も含めた調整はこれからだ。

 準備組合に参加する事業者によると、昨年6月に事実上凍結となって以降、書面会議のみで具体的な協議は進んでいないという。ある事業者は「元々、市が提案してきたプラン。新しい計画を市が出さなければ進展はない」と漏らす。

■コロナ影響

 延期以前の計画では、ビルは高さ98メートル、延べ床面積10万平方メートルで、ホテルやオフィス、マンション、子ども図書館などが入る予定だった。ホテルは運営者と所有者が別となる方式を採用したが、コロナ下で民間投資が冷え込み、所有者は決まっていない。オフィス需要も変化し、民間の意向によっては計画が見直される可能性もある。

 一方、民間による分譲マンション開発はコロナ下でも盛んだ。百貨店のスズラン高崎店(宮元町)は店舗建て替えとマンション建設を合わせた再開発を進め、既に一部施設の解体に着手。市の本年度一般会計当初予算にも補助金3億7900万円が計上された。

 関係者によると、今夏にも店舗本体の建設が始まる見通しで、...