登山道のくぼみに土砂を敷き詰める署員ら

 乗客乗員520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故発生日を2カ月後に控え、15人の群馬県警藤岡署員が12日、同署管内にある事故現場「御巣鷹の尾根」(上野村楢原)を訪れ、登山道を整備した。

 署員は尾根の管理人、黒沢完一さん(79)の指示の下、登山道の足場に使用する長さ約2~5メートルの丸太を数人がかりで担いで運搬。スゲノ沢周辺の土砂をバケツで運び、約150段の足場のくぼみに敷き詰めた。事故当時、現場で遺体の収容や捜索活動に従事した青木修署長(56)は「整備が進んだとはいえ険しい山道。整備を続ける苦労を身をもって体感した」と汗を拭った。

 署員は黒沢さんから機体墜落時の状況などを聞き、頂上付近の「昇魂之碑」の前で黙とう。事故当時、県警などが現場検証の基点とした通称「×(ばつ)岩」を見学するなどし、当時に思いをはせていた。

 管内の重大事故の記憶を共有し、発生当時に現場対応に尽力した警察官への敬意を示そうと、同署が参加者を募り、業務外の活動として実施した。黒沢さんは「重作業を引き受けてくれ、大変ありがたい。遺族らも気持ち良く登れるのではないか」と感謝を口にしていた。