障害者の利便性向上と市のデジタル化を進めようと、高崎市は17日、スマートフォン向け障害者手帳アプリ「ミライロID」を市美術館など市有10施設に導入する。スマホの画面を提示すると、紙の手帳と同じように利用料の減免が受けられる。今後、市内を循環するバス「ぐるりん」や市庁舎、各支所窓口への導入も目指す。

 17日から利用できるのは市美術館のほか、かみつけの里博物館、多胡碑記念館、市染料植物園など。紙の手帳と同様に手帳の持ち主と付き添い1人の入場料が無料になる。居住地を問わず利用できる。

 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種類全てに対応。スマホにダウンロードし、障害者手帳の顔写真など本人確認ができる部分を撮影して送信すると、審査を経て数日で使える。

 市によると、手帳を持ち歩く機会が減って紛失のリスクが減るほか、経年劣化しないメリットが期待できる。手帳を出さずに済むため、障害を周囲に悟られにくい効果もある。

 アプリはユニバーサルデザインを提案する企業「ミライロ」(大阪市)が運営する。同社によると、県内の自治体では渋川市が市営2施設で導入している。全国の自治体では約150自治体で導入されている。

 14日の市議会本会議で明らかにした。高崎市情報政策課は「市民にとって分かりやすいデジタル化を目指している。手軽に活用して割引を受けられるので外出機会の増加などにつながるといい」と期待する。