さまざまな形の干し芋を持つ(左から)内田光彦さん、江美子さん

 国道18号を安中市街から長野県方面へ向かって車で走ると、「干し芋 直売所」の看板を掲げた店舗が目に入ってくる。今年1月にオープンした「いも屋 碓氷金太郎」は同市産などのサツマイモを使って、干し芋や焼き芋を製造販売する。内田光彦代表(70)は「いずれは市の特産物にしたい」と意欲を燃やしている。

 原料となるサツマイモは、市内を中心とした契約農家から厳選した「紅はるか」を仕入れている。しっとりとした甘さと、ねっとりとした食感が特長の品種だ。

 干し芋作りのこだわりは、甘さをしっかり感じられるようイモを十分に糖化させること。冷温室で一定の温湿度でじっくり熟成させることで、イモ本来の甘みを最大限に引き出す。

 直売店では平干しやスティックタイプなど、さまざまな形状の商品を販売する。いずれも着色料や甘味料、保存料は一切使用していない。

 一押しはイモ本来の甘みを楽しめる丸干しと、一口サイズに輪切りした干し芋のセット(直売価格600円)。滑らかな口当たりと、かめばかむほど口の中に甘みとうまみが広がる。

 皮付きの干し芋も人気で、リピーターが多い商品。栄養価も高く、実と皮の両方の食感を楽しめる。直売店やオンラインショップで購入できる。

 店頭やホームページで、干し芋にひと工夫加えた食べ方も提案する。内田代表の妻、江美子さん(68)は「そのまま食べてもおいしいが、バターで焼いたり、クリームチーズに挟んで食べるのもお薦め」と紹介する。

 店の経営により、サツマイモ農家の支援と高齢者の働く場所の確保につなげ、地域貢献も目指す。内田代表は「まずは地元の人に食べてほしい」と話した。

【会社メモ】直売店の営業は午前10時~午後4時。水、木定休。高崎市内では冷凍自販機を3カ所に設置し、干し芋と焼き芋を販売する。