初の女性正規指導員の小池さん(左)と、在校生の井田さん

 ものづくり分野での女性活躍推進に向け、県立産業技術専門校が女性技術者の育成に力を入れる。2021年度には女性初の正規職員の職業訓練指導員が誕生し、女性修了生を「アンバサダー」に任命して認知度向上にも乗り出した。22年度に8.4%だった女性入校者の割合を25年度に20%に引き上げることを目標に掲げ、周知に知恵を絞る。

 同専門校は前橋、高崎、太田の各市に計3校あり、22年度の女性入校者は225人中19人(8.4%)だった。女性入校者は17年度に12.5%まで上昇したが、近年は10%前後で推移。県は第11次県職業能力開発計画で、25年度の女性入校者20%を目標とし、環境整備や魅力発信に取り組んでいる。

 21年4月には女性初の正規の職業訓練指導員として、小池千恵子さん(35)を採用した。前橋市出身で奈良先端科学技術大学院大を修了。大阪の大手飲料メーカー勤務後、自らも高崎産業技術専門校で学んだ経歴の持ち主だ。「製造業で働く女性を増やし、“男だらけ”というイメージを変えたい」と意気込む。

 7月に都内で開かれる溶接などの展示会「国際ウエルディングショー」に参加し、アイドルグループ「AKB48」の浜咲友菜さんと共に、「溶接女子」をテーマにしたトークショーを行う予定だ。

 小池さんは高崎校の溶接エキスパート科で指導する。同科唯一の女性在校生、井田依里奈さん(20)は「何かあったら小池先生に相談しようと思える。心強い存在」と信頼も厚い。同校の坂本昌之校長は「これからの製造業は女性が活躍できなければ、人材確保が難しい」と指摘する。

 県は21年度、太田校の女性修了生をアンバサダーに任命し、ポスターに起用。不定期で女性向け冊子「moのjo」を発行するほか、これまでに太田校に女性用化粧室を設置。女性向けのオープンキャンパスなども開いている。