参院選群馬選挙区(改選数1)には6人が立候補を表明している。改選数2だった1989年の7人以来の規模で、混戦となる見込みだ。国会会期末の15日、7選を目指す自民党現職の中曽根弘文氏(76)は都内での日程を終えると新幹線に飛び乗り、地元入りした。連合群馬副事務局長で無所属新人の白井桂子氏(60)は街頭活動や支援者回りを加速させ、共産党新人の高橋保氏(64)も組合の勉強会で主張を訴えるなど実質的に選挙戦が始まった。

 2016年の参院選で「野党統一候補」に約28万票差の約53万票で圧勝した中曽根氏。今回も多くの業界団体の支援を受け、郡市単位の選対を立ち上げて選挙戦に臨む。選対幹部からは「最低でも前回の得票は上回りたい」との声が上がる。

 新型コロナウイルスの影響で選対の立ち上げが遅れたことや、対立候補乱立による緩みを懸念し、職域、地域で着実な浸透を図る。中曽根氏は本会議後、「重要課題が山積している。与党が議席をしっかり確保し、政治の安定を図ることが大切。岸田内閣の下で国のために働かせていただけるよう有権者に訴えていく」と意気込みを語った。

 一方、16年、19年の参院選で旧民主勢力や共産の「統一候補」を立てた野党の態勢は大きく変わった。「野党共闘」は成立せず、立憲民主党が推薦する白井氏と共産公認の高橋氏が個別に戦いを進める。

 白井氏は労働組合や立民の支援者を回って足元を固め、市街地での遊説で知名度向上を図る。前回参院選で野党統一候補が獲得した票を見据えながら、立民・国民民主党両県連、連合群馬の旧民主勢力の再結集による票の積み上げを目指す。

 白井氏は15日、前橋市内で街頭活動を行った後、地域回りや政見放送の収録など精力的に活動。「(公示1週間前で)身の引き締まる思い。経営が大変だ、生活が苦しいという声を絶対に無駄にせず、政策を太く、みんなで使えるものにしていきたい」と力を込めた。

 共産は9年ぶりに独自候補を立てて戦う。高橋氏は同日、福祉・保育関連の労働組合の勉強会に参加。組合員にオンラインで政策を訴えた。県内各地でのミニ集会や遊説で主張の浸透を図っており、「自公政権は無責任なことばかり言っている。平和と暮らしがかかった今回の選挙で、ぜひ共産党を応援してほしい」と呼びかけている。

 NHK党新人の小島糾史氏(46)は交流サイト(SNS)や動画投稿サイト「ユーチューブ」を中心に主張を発信している。このほか、政治団体「参政党」新人の新倉哲郎氏(43)、行政書士で新人の萩原勝喜氏(81)も立候補を予定している。