視覚障害者が災害リスク情報にアクセスしやすい環境を整えるため、群馬県渋川市は17日、音声版ハザードマップを8月に市公式ホームページ(HP)で公開すると発表した。災害の種類などを解説する「基礎知識編」と、地域ごとのリスクをまとめた「地域の災害リスク編」で構成。基礎知識編は同日、市の公式HPで先行公開した。ともに、希望者にはCDかカセットテープで配布する予定。

 市によると、国土交通省が全国の市町村を対象に昨年行ったアンケートで、障害者向けの水害ハザードマップを作成済みと回答したのは、2.6%にとどまった。

 市も未整備だったため、作成に向けて検討を開始。視覚障害者の中には市が避難を呼びかける仕組み自体を知らないケースもあることから、「基礎知識編」と「地域の災害リスク編」の2本立てでの作成を決めた。デモ版を作り、市内の障害者からも意見を求めた。

 「基礎知識編」は、災害情報の警戒レベルと、各段階で市民が取るべき行動を解説するほか、市内の自主避難所の位置などを約20分で紹介した。作成中の「地域の災害リスク編」は、市内を9地区に分け、それぞれの地域に即した情報を盛り込む方針。

 市によると、市内の視覚障害者は233人。市は1人暮らしの人も想定し、夏以降の台風シーズンに備えて音声版ハザードマップの作成を急ぐ。