群馬県安中市は20日の市議会全員協議会で、新市庁舎の建設場所を旧安中高跡地のまま変更しないと明らかにした。近接する谷津庁舎と松井田庁舎を活用することで、延べ床面積8000平方メートル以下のコンパクトな建物にして事業費を抑える。

 これまで計画されていた防災学習スペースや多目的スペースなどは設けない。安中体育館と格技場の解体は見送り、災害時に避難所として活用する。現在の本庁舎で老朽化していない部分は解体せず、引き続き活用する。西毛広域幹線道路に面する立地を生かし、にぎわいを創出する施設を整備する。

 昨年の市民アンケートで最も支持された現在地での建て替えは、建設コストを削減できるメリットを評価。一方で、仮設庁舎の整備費用にプレハブでも5億円ほどかかることや、用途地域を変更しない場合は建築面積の制限を受けること、用途変更した場合は合併特例債の期限に間に合わせることが難しくなることなどをデメリットに挙げた。

 岩井均市長は初当選した4月の市長選の公約に「新庁舎建設問題の精査」を掲げていた。