eスポーツを通じて地域を盛り上げようと、上毛新聞社は来年2月、コンピューターゲームで腕前を競うイベント「グンマeスポーツアワード(GeA)」を開催する。企画運営は群馬県内の学生や企業が主となり、本県在住や在学在勤をターゲットに参加を呼びかける。県民が広くeスポーツに親しむための入り口として「県民の県民による県民のための」イベントを目指す。

競技部門とアイデア部門

 eスポーツ競技部門と関連したアイデアを競う部門の2部門を中心に実施する。イベント当日は出場者だけでなく来場者も楽しめる体験会などの催しを用意する。今秋ごろから冬にかけて、エントリーや予選を行いながら、県民がeスポーツに親しむ機会となる企画も展開していく。

 eスポーツは近年国内で注目されており、プレーヤーがキャラクター同士を戦わせる「PvP(対人戦)」は白熱しやすく、高い集客力などの特徴を持つ。加えて若者から人気があり、既存のメディアでは訴求できなかった世代へのアピールにつながる。性別や年齢による差が実際のスポーツより小さいため幅広い層の参加が可能な点もあって、地方創生への切り口として多くの場面で活用が期待されている。

 県も2020年4月にeスポーツ・新コンテンツ創出課を新設するなど力を入れてきた。本県が「eスポーツのメッカ」となることを目指し、これまで若い世代の王者を決めるU―19大会や対戦の実況技術を競う「実況王」など全国規模大会の県内開催を成功させている。

 一方でこれら全国規模の大会は県勢の目立った活躍が少ないこともあり、GeAは県民の参加に焦点を当てて、eスポーツ文化の県内浸透を狙う。特別協賛、運営で県内eスポーツ界をけん引する糸井ホールディングス(高崎市、糸井丈之社長)が参加し、民間の活力を生かしていく予定だ。糸井社長は「eスポーツの熱気を体感してもらって、より身近なものにしたい。多くの人に関わってもらうイベントにして、群馬をもっと元気にしたい」と意気込む。

 上毛新聞社の内山充社長・主筆は「eスポーツは個人で楽しむゲームの枠にとどまらず、デジタル時代に即した人材育成や雇用創出の分野でも期待されている。GeAを通じて世代間交流が促進され、本県の活性化につながることを願う」と話している。