▼腰をひねって後ろにボールを投げるパスモーション、相手をかわすサイドステップ、倒れた相手からボールを奪うジャッカル。元ラグビー日本代表の三宅敬さんが出演するユーチューブ動画を見た。ボールは持たないが、試合でおなじみの動作を反復する

 ▼本県で子どもたちに体験の場を提供してきた三宅さんだけに、基本を教える内容かと思いきや、狙いは暑さ対策。ラグビーの動きを取り入れたトレーニングで汗をかき熱中症になりにくい体づくりを、と呼びかける

 ▼制作したのは夏の高温で知られる埼玉県熊谷市だ。体が暑さに慣れるには数日から2週間程度かかる。本格的な夏が来る前の備えが肝心として動画の活用を勧める

 ▼昨季、熱中症で運ばれた人は全国で約4万8千人。梅雨明け直後はそれ以前の週の1.8倍に増えたといい、日本気象協会は体を慣らす目安の「暑熱順化前線」を発表して注意を促す

 ▼前線を見ると本県は6月下旬あたりだから、取り組むならまさに今。意識的に汗をかくのがポイントで、運動ばかりでなく湯船につかった入浴もいいらしい

 ▼埼玉パナソニックワイルドナイツの選手も登場する動画はバックス編とフォワード編があり、それぞれ六つの動きを2セット行う。コンバージョンキックの動作など選手になった気分で楽しめるが、筆者は途中で息切れ。トライする際は休憩と水分補給をお忘れなく。