重要度が高い言葉を視覚的に示した「ワードクラウド」。色は青が名詞、緑が形容詞、赤が動詞を表している

 「ロシアのウクライナ侵攻は日本にとっても対岸の火事ではない」「物価高に対応し、消費税を下げる」―。第26回参院選が公示された22日、群馬選挙区の立候補者5人の第一声を人工知能(AI)を駆使したツールで分析したところ、安全保障問題や物価高騰対策といった選挙戦の争点に関連する言葉に重きが置かれていることが分かった。

 AIが登場頻度や前後の文脈との関係性などから重要度を統計処理し、スコアの高い単語を選び出して視覚的に図示する「ワードクラウド」によると、「ウクライナ」「日本」「守る」「物価」といった言葉が大きく示された。

 特に安全保障の在り方については、ロシアによるウクライナ侵攻など緊張の高まる国際情勢を踏まえ、各候補者が選挙戦初日から舌戦を繰り広げた。

 ある候補者は政府の防衛費増額に賛成の立場で「戦争するためではなく、国民を守るために必要だ」と訴えた。「国民の生命、財産、国土を守るのは政治の最大の仕事」との主張もあった。

 一方で、一人の候補者は「軍隊で国を守るなんて20世紀の話。国を守る一番の近道は日本が信用される国になること」と反対の立場で声を張り上げた。

 国民の生活に直結する物価高騰対策についても「消費税を下げ、消費者の生活を支える」「消費税を下げ、年金は下げず、国民の懐を温める」など、複数の候補者が消費税の引き下げや撤廃を主張した。

 「ワードクラウド」は他にも比較的重要度の高い言葉として「子ども」を挙げた。「子どもたちの将来が不安」「子どもを安全に産み育てられない。少子化に歯止めがかからない」と子育てや少子化に関する各候補者の発言を反映したとみられる。

 分析には、ユーザーローカルAIテキストマイニング(https://textmining.userlocal.jp/)を利用した。候補者名や政党名などの単語は、解析結果から除外している。

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