ぐんまみらい信用組合(群馬県高崎市田町、八高武理事長)が23日発表した2022年3月期決算は、純損益が55億9900万円の赤字(前期は9900万円の黒字)だった。予防的な引き当てや、店舗網の合理化に伴う固定資産の減損処理を行ったことが要因。合併関連費用などで80億円超の赤字を計上した13年3月期に次ぐ赤字幅となった。

 コロナ関連融資の返済が本格化し、原材料費の高騰が拡大する中、将来的なリスクに備えて個別貸倒引当金を中心に与信費用37億5700万円を計上した。本年度に統廃合を予定する4店舗などの減損処理費用として、25億4600万円を計上したことも赤字幅を拡大した。

 本業のもうけを示すコア業務純益は前期比20.0%増の6億8900万円を確保した。貸出金利息収入は微減したが、人件費や物件費の削減が効いた。

 同信組は12年11月、それぞれ高崎市と伊勢崎市に本店を置いていたかみつけ信組と東群馬信組が合併して誕生。その際に公的資金250億円の注入を受けた。今回で自己資本比率は3.01ポイント悪化して12.02%となったが、依然として高水準にある。

 八高理事長は「この3年間は毎年5億円を超えるコア業務純益を確保している。体力のあるうちに一括して処置し、お客さまの支援に専念したい」と話している。

 預金残高は1.3%減の2997億9100万円、貸出金残高は2.3%減の1669億2000万円。不良債権比率は1.86ポイント悪化して8.16%となった。