▼高校時代の最も印象的な思い出と言えば、ライバル校とスポーツで競う定期戦だ。必勝を期して髪の毛をV字にカットしたり、夜通しライバル校まで旗を掲げて歩き、そのまま競技に参加したりした

 ▼運営と折衝は基本的に生徒に任されていた。競技の割り振り、練習日の設定に実行委員として携わった。ここで交渉や合意形成など社会で必要なことを学んだ気がする

 ▼学力以外の多面的な能力を測る国際調査に日本から唯一、本県が参加することになった。高校1年生を対象に「広い視野」「他者との交流」「他者との協働」などを軸に、好奇心や社交性、創造力、ストレス耐性を多角的に調べる

 ▼調査は予測不可能な世界の変化に柔軟に対応する能力を測るため、国際機関の「経済協力開発機構」(本部・パリ)が行っている。本県では本年度から2年間で調査が行われ、群馬大や県立女子大とも協力して進める

 ▼学力を高め、幅広い知識を身に付けることはもちろん大切だが、社会ではそれだけにとどまらず多様な能力が必要なことは誰しも感じているだろう。調査結果は自ら考えて行動する人材「始動人」の育成などに生かされるという

 ▼いま思えば定期戦の運営の中で、企画力やコミュニケーション能力、チームワークが養われ、それが記者の仕事に役立っていると思う。国際機関による調査結果が本県の教育をどう変えていくのか注目したい。