コロナ禍で家で過ごす時間が増えました。多くの方が時間の使い方に変化が起きていると実感しているでしょう。皆さんは余った時間をどのように使っていますか?

 人間には二つのマインドがあり、「やればできる、自分は変われる」と思える「成長マインド」と、他人と比べて限界を決めてしまう「硬直マインド」があります。公益財団法人日本生産性本部が実施した意識調査では、20~30代の若い世代が自己啓発に意欲的との結果が出ています。また、社会人向けオンライン学習サービス「Schoo」がコロナ禍での大人の学びと意識の変化に関してアンケートした結果、約60%がコロナ禍で自由時間が増えたと回答。約65%が学ぶ時間が増えたと答えています。成長マインドを持っている人は、余った時間を次の成長につなげる機会と考えているようです。この時機に学んでおくことで自分の未来が変わることを、そして自分の力で未来を変えられることを信じているのではないでしょうか。

 私はエピテーゼ専門サロンのほかに、技術者育成のためのスクールを開講しています。20~50代の方から「今の状況を変えたいけれど方法が分からない」「起業したいけれど怖くてできない」「やりたいことが見つからない」「学び方が分からない」などと相談されます。しかし9割以上の人が行動を起こしません。起業して5年目の私自身、予測できない恐怖で焦る気持ちや将来への不安な気持ち、考えすぎて尻込みする思いは痛いほど理解できます。しかし、行動してみないことには始まりません。自分の幸せと未来は自分でしか変えることができないのです。

 はっきりとした目的がなくても、「面白そう」と思ったことにチャレンジしてみることが自身の成長につながると考えます。キャリアアップや資格取得といった目的がないと学びと思わない人もいますが、仕事かプライベートかを問わず、興味のあるものを見つけ追究することが、働き方や生き方の選択に影響を及ぼすからです。

 私自身も面白そうだなと興味を持ち始めたことが今の仕事となりました。さまざまなチャレンジや学びを通じて新たな能力を磨けば、働き方の選択肢は広がります。ステップアップして収入が増えれば老後の資産形成にもプラスになります。時間の使い方が変わった今、一人一人が自立心や自主性を育むのに絶好の機会だと考えます。

 時代は混沌(こんとん)としています。こんな時こそ、新しいビジネスが生まれやすいと言えます。年齢にかかわらず、人生の全てを成長と学びの場と捉え、失敗を恐れずに何でもチャレンジしませんか。他にはないアイデアと行動力を身に付け、未来を切り開いていきましょう。



エピテみやび社長 田村雅美 甘楽町善慶寺

 【略歴】エピテニスト。2017年、事故や病気で指や乳房などを失った人向けの「エピテーゼ」(人工ボディー)を手掛けるエピテみやびを起業。元歯科技工士。

2021/09/09掲載