企画した高崎さん(左)と製作関係者ら

 剣術「新陰流」の創始者で前橋市ゆかりの上泉伊勢守信綱を題材とした映画づくりに向けた製作委員会の発足式が26日、同市の昌賢学園まえばしホール(市民文化会館)で開かれた。出演予定者や顕彰団体、製作への参加を希望する市民ら25人が顔を合わせ、映画の構想を練った。今秋にも撮影を始められるように準備し、来年中の完成を目指すという。

 映画は3部作の予定で、俳優の高崎隆二さん(74)が企画を担当する。岡山、富山、福井各県などで市民参加型のご当地映画を手がけた市川徹さんがメガホンを取る。横浜市内で演劇塾「五代塾」を開く俳優の五代高之さん(65)が主演の信綱役を務め、殺陣の指導には俳優で殺陣師の深作覚さんが入る。

 高崎さんは「面白い映画を作り、もっと信綱を前橋に浸透させたい」とし、新たな映画作品を通して、若い世代の市民の関心を呼び起こしたいとの考えを強調した。

 市川監督や五代さんはあいさつで、単にエピソードを並べるだけではなく、信綱のさまざまな側面を描くことで「人間性を感じられる作品にしたい」と意気込んだ。

 映画製作への参加を希望する前橋市大渡町の狩野百合子さん(51)と明和県央高2年の永和(とわ)さん(16)は親子で参加した。出演を望む永和さんは進路選択の参考にもしたいと考えて「本物の現場を見たい」と応募した。「(映画製作は)ど素人だが、貴重な機会なので全力でやりたい」と目を輝かせると、高崎さんは「どんな役かは分からないけど、ぜひ参加してほしい」と応じていた。

 地元前橋市の顕彰団体である上泉伊勢守顕彰会や上泉伊勢守睦会も協力していく。

 上泉伊勢守信綱は、同市上泉町にあった上泉城の4代目城主。剣聖として人気が根強く、テレビドラマや舞台にもなっている。