さまざまな種類のアジサイが植えられた前橋市の環境システム荻窪公園。梅雨時に似合う花は青空の下で輝き、日傘を差しながら散策する人の目を楽しませていた=27日午前

 気象庁は27日、関東甲信と東海、九州南部で梅雨明けしたとみられると発表した。関東甲信は統計が残る1951年以降最も早く、6月の梅雨明けは2018年に続き2例目。前橋地方気象台によると、県内は真夏並みの暑さが1週間程度続く見込み。一方、梅雨期間の前橋の降水量は平年より15%ほど少なかったため、晴天が続けば水不足が懸念される。利根川上流9ダムの貯水量は平年より多いものの、国土交通省関東地方整備局は「限りある水を大切に使ってほしい」と節水を呼びかけている。

 気象庁によると、関東甲信の梅雨明けは平年より22日、昨年より19日早く、梅雨の期間は21日間で過去最短だった。

 梅雨明け直後は暑さに慣れておらず、特に今年は早いことから、同庁は「暑さ指数や熱中症警戒アラートを行動の目安として、適切な熱中症予防行動を早め早めに取ってほしい」と注意を促している。

 前橋地方気象台によると、27日の県内は太平洋高気圧の影響で気温が上昇。山越えの高温の風が流れ込む「フェーン現象」も起きた。最高気温は館林で全国2位の39.1度、桐生で38.3度を観測するなど、13観測地点中7地点で35度以上の猛暑日を記録した。前橋では最低気温が25度程度の寝苦しい日が続く見込み。

 また、梅雨入りした6日から26日までの前橋の降水量(速報値)は計95.5ミリで、平年より15.8ミリ少なかった。今後1週間は晴れ間が広がる一方、湿った空気などの影響で局地的に雨が降ることもあるという。

 関東地方整備局によると、利根川上流9ダム(矢木沢、奈良俣、藤原、相俣、薗原、八ツ場、下久保、草木、渡良瀬貯水池)の27日時点の貯水量は3億9060万立方メートルで、平年より多い。台風などによる増水に備えるため容量を調整しており、貯水率は71%。すぐに渇水となる状況ではないものの、平年より早い梅雨明けを警戒し、「今後の天候や水需要の動向を注視したい」としている。

 気象庁が23日に発表した全国の1カ月予報で、東日本の降水量は平年並みか少ない見込みとなっている。