▼モノや空間を共有するビジネスが広がっている。代表的なのは車や部屋、オフィス。遊休農地を活用したシェア畑もあり、農業初心者の利用が増えているという

 ▼貸す側は資産に新しい価値を生み出せるし、借りる側は費用を抑えてさまざまなモノを使える。こうしたシェアリングサービスは今後、さらに拡大していくとみられている

 ▼電力需給逼迫(ひっぱく)の注意報が初めて出され、思い出したのがクールシェアである。共有するのは「涼」。東京電力福島第1原発事故後の電力不足を受けて環境省が提唱し始めた。エアコンの効いた図書館やデパート、自然の多い場所などでみんなで涼み、その分、家庭の電力使用を抑えようという狙いだ

 ▼施設には利用者や買い物客の呼び込みにつながるメリットがある。本県では2015年度から県を挙げた取り組みとなり、19年度の登録は283施設。共通のステッカーやポスターが目印で、「注文しなくてもいいから涼んでいって」と立ち寄りを歓迎する飲食店もあった

 ▼コロナ禍で県は実施の呼びかけを2年見合わせていたが今季、活動を再開。ただ、新たな登録施設は募集せず、出かける際の感染対策を促している

 ▼関東甲信地方は記録が残る中で最も早く梅雨が明けた。われわれはクールシェアスポットをうまく利用し、夏本番を「適切にエアコンを使いながら節電」という難題と向き合わねばならない。