本社にある超大型ロング樋工法の施工見本をPRする多田部長

 創業から65年以上にわたり、建築板金や屋上防水工事などに携わってきた。施工だけでなく、建物の長寿命化や省エネ化につながる新工法の研究開発も続けている。主力商品として、近年増加するゲリラ豪雨(局地的大雨)に備え、工場の倉庫や屋根の雨水を大量に排水できる「超大型ロング樋(とい)工法」に取り組む。

 雨どいには屋根に降った雨水を集めて排水するだけでなく、建物の雨漏りを防ぐ重要な役割がある。しかし、設計上の降水量を超えた場合、といから雨水があふれ出し、建物内へ侵入する恐れがある。

 ゲリラ豪雨が頻発する近年の状況を踏まえ、営業・開発部の多田繁夫部長は「侵入した雨水は設備や電気系統、保管品に深刻なダメージを与える危険がある」と指摘する。

 超大型ロング樋工法は、従来の浅く狭い雨どいが持つ課題を解消するため、雨水を大量に排水できるシステム。12年ほど前に開発した。

 工事では隣り合う建物の屋根と屋根の間に鋼板をかぶせ、傾斜を付けて後付けで大型の雨どいを製作する。下部には大型の集水器を設置して雨水をためる。といと集水器にはさびに強い素材を採用している。

 三角やのこぎり型などさまざまな種類の屋根に設置が可能で、従来の数十倍の雨水を受け止めることができる。これまでに施工した雨どいの最長は270メートルで、県内外の工場や倉庫に施工してきた。

 多田部長は「水が入る心配もなくなり、建物の寿命も延びる」と話している。

これも自慢

 暑い時期にお薦めするのが屋根のふく射熱が屋根裏や断熱材を熱し、家全体が暑くなる現象を防ぐ「エアーコントロールルーフ」。屋根に鋼板をかぶせて通気層を作り、ソーラー発電で駆動する脱気筒が湿気と熱を排出する。空調費削減による省エネ効果が期待できる。

【会社メモ】1956年創業。従業員10人。大泉町に日本防水工法開発協議会研究所と称した工場を持つ。問い合わせは同社(フリーダイヤル0120-69-2676)へ。