資源ごみ回収を手伝う「吉中ボランティア」の生徒たち=5月、駒寄住民センター

 地域貢献を通じて住民とのつながりを強めてもらおうと、吉岡町の吉岡中(坂本浩之校長)は本年度、土日などの休みに生徒が地域活動を手伝う「吉中ボランティア」制度をスタートさせた。町や地元自治会の要請を受けると校内からボランティアを募り、希望した生徒が取り組む。地域住民からも負担軽減につながると歓迎する声が上がっている。

 5月に駒寄住民センター(同町大久保)で最初のボランティア活動を行い、1~3年生27人が駒寄自治会(千明誠会長)の資源ごみ回収を手伝った。近隣住民が車で持ち込んできた古紙や空き缶を運び出し、回収車に積み込んだ。1年生の久住琉生さんは「地域の人が困っていると先生に聞き、参加を決めた。大荷物だったが役に立てて良かった」と満足げだった。

 同自治会はこれまで、約780世帯から集まる資源ごみを、3人ほどの役員で業者の回収車に引き渡していたという。負担の大きさから同校に手伝いを依頼した千明会長は「募集したのは3人だったが、これだけ集まってありがたい。頼んで正解だった」と笑みを浮かべた。

 ボランティア制度は坂本校長が発案した。地域活動に参加する機会をつくるとともに、教職員以外の住民からさまざまなことを学んでもらう狙い。町教委を通じて各自治会からの依頼を受け付け、生徒会が校内放送やホームページを通じて生徒に参加を呼びかける。学校は生徒の保険費用を負担する。

 ほかにも自治会主催の子ども食堂の手伝いなどの依頼が届いている。いずれもボランティア志望の生徒が多く、1日で募集を締め切ることが多いという。秋に予定される町の「ふるさと祭り」でも、美術部がポスターを描くなどボランティアを計画している。