日本政策金融公庫前橋支店は30日、家畜ふん尿を活用して電気や液肥を作る群馬県内初のバイオガスプラントの売電が、8月1日に始まると発表した。長野原町北軽井沢の酪農家4戸による大屋原酪農協同組合(清水大樹代表理事)が今春同所に完成させた施設で、7月末までに本格稼働する見込み。約590世帯分の電力を賄える。

 バイオガスプラントの稼働は県内初で、施設整備の総額は約10億円。国の補助金を除く8億円を同支店と群馬銀行が協調融資した。

 酪農家4戸の乳牛の飼養頭数は約640頭。年間で約1万8000トンのふん尿が発生している。家畜排せつ物の発酵によって得たメタンガスを燃焼させ電力に変換する。施設の完成後にふん尿をため、メタンガスの量を増やしてきた。

 24時間発電し、発電量はフル稼働すると年間約256万キロワット時になると試算する。固定価格買い取り制度(FIT)を使い、東京電力に売電する。

 発電の過程で生じる消化液は、肥料として牧草地などに散布し有効活用する。