ステッカーを貼った車両が出動した出発式

 前橋市で昨年7月にクマによる人身事故2件が発生したことを受け、同市などは1日、市宮城支所でクマ出没対策強化パトロール出発式を開いた。関係者が見守る中、「熊出没注意!」と書かれたステッカーを貼った車両3台が見回りに出動した。

 同市では同月、苗ケ島町と柏倉町でいずれも男性がクマに襲われ大けがをする事故が相次いで発生。これを踏まえ、市は本年度から新たに7月を「クマ被害防止強化月間」と指定し、10月末までパトロールを行うことにした。車両は巡回しながら啓発する音声を流し、クマを追い払う。

 出発式で山本龍市長は「昨年は人身事故が発生してしまった。関係機関と協力して被害を防ぎたい」とあいさつ。前橋東部猟友会の長岡邦夫会長は「クマの出没は里山の荒廃など生息環境の変化も一因。市や県と連携して取り組みたい」と話した。

 クマの出没を防ぐため、市はパトロールのほか、県が設置した人工知能(AI)で大型動物を検知して自動撮影、データ配信するIoTカメラ4台を活用するとともに、移動ルートになりやすい河川沿いの森林の下草を刈り払う「緩衝帯」を整備する。