沼田小(群馬県沼田市)で30日の理科の実験中に児童4人が重軽傷を負った事故で、沼田市教委は1日、教員が教科書にエタノールを使うように記されているのにメタノールを使い、準備時間を短縮するために危険とされる直接加熱をしたことを明らかにした。沼田署が業務上過失傷害の疑いも視野に、詳しい事故原因や責任の所在を調べている。

 市教委によると、事故があったのは日光でジャガイモの葉に作られたでんぷんを調べるための実験。教科書には湯せんによって温めたエタノールを使って葉の緑色を抜くように記されているが、教員はメタノールを使っていた。理由は「調査中」としている。

 教科書には「きけん 絶対に、エタノールの入った入れ物を、直接熱したり、エタノールのそばで火を使ったりしない」との注意書きもあったが、教員は1リットルのビーカーにメタノールを入れ、カセットコンロで直接温めた。

 同校は1日午後6時半から、市保健福祉センターで保護者説明会を開いた。荒木富美子校長や担当教員らが事故概要や再発防止策などを参加者約100人に説明した。

 市教委によると、教員は説明会で、児童ではなく自分がやれば大丈夫だろうと考え、少しでも早く温めようと直接熱したと説明。「取り返しのつかないことをしてしまい申し訳ありません」と謝罪したという。

 一方、市教委は「教員が実験を児童に見せていた」との30日の荒木校長の説明について、教員が1人で教卓でメタノールを温め、児童は班ごとに別れて教卓前に並んだ実験テーブルで葉の気孔を観察していたと訂正した。