関東平野を見渡しながら、人工雲海を楽しめる
地元の新鮮な食材を使ったBBQ。野菜はその日の朝に地元で採れたものを使う

 県民に身近な日帰り温泉施設の敷地内に、最新のグランピング場が開業した。今年4月にオープンした「Komorebiテラス ばんどうのゆ」に隣接するグランピング施設「Blissful Garden(ブリスフルガーデン)」からは、榛名、赤城、妙義の上毛三山や関東平野を一望でき、前橋市や渋川市といった市街地からのアクセスも良好。はやりのグランピングを気軽に体験できる。

 「海のない群馬にビーチを」「群馬でしか見られない海を」というアイデアの基、クラウドファンディングで人工雲海の発生装置を導入した。雲海の向こうに関東平野の夜景を見渡す「非日常」を楽しめる。

 テントサイトは場内に8カ所。4~6人用のテントが5カ所、2~3人用が3カ所で、それぞれにテーブルやグリルを用意している。風雨に強いポーランド製のテント「Fドーム」は冷暖房を完備。快適なテント内からも関東平野を眺められる。

 総支配人の竹内佳生さん(40)は「地域を巻き込んで渋川広域圏を盛り上げたい」と考えた。地元農家の新鮮な野菜だけでなく、肉も畜産農家から直接買い付ける。「まる豚」などのバーベキューは自慢の味。風が強くても安全に調理できる「ペレットグリル」に市内の木材を再利用した燃料を使うなど、地域密着の姿勢にもこだわりがある。

 「映える」眺望は若い世代にも人気。5月にTikTokへ動画を投稿したところ、約80万再生で「バズった」という。カメラマンによる撮影も別料金で受け付けており、テントや青空を背景に自慢の愛車と記念撮影を楽しむ利用者もいる。

 竹内さんは「来やすい場所なので、初めてのグランピングにもお薦め。景色を楽しみながら、何もしないぜいたくな時間を過ごしてほしい」と呼びかけている。

 【データ】平日料金で1人1泊2万1千円から。料金には、隣接する「ばんどうのゆ」の入館料も含む。平日限定で日帰りBBQ、素泊まりなども受け付ける。テント内でのドライヘッドスパも事前予約制で実施中。問い合わせは同施設(☎0279-26-9595)へ。

●記者のトレンド予測●「景色」作り差別化
 竹内さんによると、今年1年で200近くのグランピング施設が全国で増えるとも言われているらしい。グランピングがより身近になった一方で、各施設も差別化に向けて試行錯誤している段階と言えそうだ。

 人工雲海は、想像以上に雲がたくさん吹き出し、足元まで流れてくる。ミストなので当然涼しい。もくもくと流れる雲の向こうに見える関東平野から、ここでしか見られない景色を作ろうという意気込みを感じた。

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