「ARK BRASS」のメンバー。右から2人目が越智さん(c)飯田耕治
越智大輔さん

 日本を代表する金管楽器の名手たちでつくる「ARK BRASS(アーク・ブラス)」の演奏会「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(PJBE)へのオマージュ」が18日、高崎市の高崎芸術劇場で開かれる。メンバーとして群馬交響楽団のトロンボーン首席奏者、越智大輔さんが出演。仲間と共に地元高崎でブラスの美しい音色を響かせる。

 アークブラスは2021年に結成。1970年代を中心に世界中に旋風を巻き起こした金管アンサンブル「PJBE」の偉業を継承、21世紀のブラスアンサンブル界をけん引していこうと、国内のトップ奏者が集結した。PJBEの基本スタイルである5人編成と10人編成をメインに、金管重奏の魅力を表現する。

 トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバの奏者4人のコアメンバーに対し、楽曲によって加わるアソシエイトプレーヤーの一員が越智さん。「プレーヤーにとっても刺激的なメンバー」と本番を心待ちにする。

 メンバーは普段、それぞれの交響楽団などで活躍。越智さんはオーケストラにおける金管楽器を「一音で感動する音を出す役割」と表現するが「ARKは金管サウンドがこれでもかと楽しめる。オーケストラ奏者としての経験をどっと出す舞台になる」と意気込む。

 教育にも力を入れている越智さん。農大二高など県内中高の吹奏楽部をコーチングし、高崎市内の自宅では教室を開く。沼田市民吹奏楽団では指揮を振り、プロの技を県内各地で伝えている。

 「吹奏楽に打ち込む中高生にとって今回の演奏会は一生の宝になるはず」と話すのは、越智さん自身の経験から。中学3年の時に越智さんの地元、愛媛県今治市にやってきたのが国内外で活躍する「上野の森ブラス」だった。ここでのサウンドとの出合いが現在の越智さんの一部を形成しているという。「1人でも多くの子どもたちにとって、そういうコンサートになればうれしい」と話す。

 越智さんはセカンドトロンボーンを担う。「ハーモニーの一部。職人的な役割かな」とほほ笑む。

 午後2時開演。古楽からPJBEと同時代に活躍した作曲家の作品まで演奏する。全席指定5千円、25歳以下3千円。問い合わせは、同劇場チケットセンター(☎027-321-3900)へ。