高齢化率日本一とされる群馬県南牧村に11月、幸福度の研究所が開設される。運動による人体への影響を研究する帝京大医療技術学部の佐藤真治教授(56)らが村民の脳波や歩行能力などを計測したり、生活習慣を聞き取ったりして幸福度との関係を調査。研究成果は2025年度までに論文にまとめる。
 研究所は役場近くの空き家に設け、佐藤教授が所長を務める。理学療法士らと月に数回通い、村民の脳波や血流、歩行能力などを測ってデータを収集。生活習慣や地域への信頼度、社会参加の頻度なども聞き取る。
 佐藤教授は、歩行や対話の頻度が高い人ほど幸福度が高いとする仮説を立てており、村で集めたデータと幸福度との相関関係を分析する。
 人口約1600人の同村を選んだ理由として、「高齢化率日本一、消滅可能性都市とされているのに、幸せそうな村民に興味を抱いた」と説明。人口が集中する都市部を中心に社会的孤立を感じる人が増えていることを踏まえ、開所後は10年ほど村内で定点観測し、人が健康で幸せに過ごせるまちの姿を探るという。