釣りをしたくても、どう始めていいのかわからない人が多いのではないでしょうか。日本釣振興会県支部長の柏瀬巌さんに釣りの心得や、初心者におすすめの釣り方を教えてもらいました。「たくさん釣る人、上手な人がえらいわけではありません。安全対策をしっかりして、ルールとマナーを守れてこそ素晴らしい釣り人です」と呼びかけています。
下調べやあいさつが大事
奥が深く、楽しい釣りですが、他の趣味とは異なることがあります。釣っていい種類の魚や釣りをしていい時期と場所など、国や都道府県、漁協ごとに細かいルールがあるのです。魚を守るための法律を破ると、遊びなのに犯罪になってしまうことも。いつでも、どこでも、どんなものでも釣っていいわけではないことを知っておいてください。
釣りに行く時は、その場所のルールを調べておきましょう。分からなかったり、不安な時は、近くの釣具店に行けば教えてくれるはずです。
守ってほしいマナーもあります。その場にいる人にあいさつをしたり、「ここで釣っても大丈夫ですか」とコミュニケーションをとることでトラブルを避けることができます。


豊富な魚たち 県内に約60種
県内ではどんな魚が釣れるのでしょうか。県水産試験場の田中英樹さんに教えてもらいました。
県内にいる魚はおおよそ60種類ほど。元から生息している在来種や、人の手で国内外の他の地域から持ち込まれた外来種がいます。
その中でも主な魚はアユ、ヤマメ、イワナ、ニジマス、ウグイ、オイカワ、コイ、フナ、ワカサギです。それぞれ釣れる場所が違います。
ワカサギは秋から冬になると湖で釣れます。アユやイワナなど、冷たい水を好む魚は川の上流の渓流に生息します。
ウグイなどは身近な川で、コイやフナは池で釣れます。ニジマスは放流があるので川で釣れたりもします。地域の漁協に問い合わせれば、釣りやすい場所を教えてくれますよ。
