参加した子ども(左)に作り方をやさしく教える前橋工科大生

 「理想の家を作ってみてね」「ダイナミックな作品ができたね」―。広瀬団地で活動する前橋工科大の学生は2、3日の両日、広瀬団地内の交流拠点「広瀬ステーション」(前橋市広瀬町)で子ども向けの工作イベントを開いた。2日間で8組の家族連れが訪れ、子どもたちは画用紙を貼り、絵を描いて理想の家を完成させた。

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 近くにある飯玉神社の七夕祭りに合わせ、団地や地域住民と交流しようと、斎藤なる美さん(4年)ら3人が企画した。約3週間かけて、イベントで使う団地の周辺模型や子どもたちに渡す貯金箱、小物入れに使える家の模型キットを作ったり、チラシを作って周知したり準備を進めた。

 飯玉神社の七夕祭りで学生に声をかけられた前橋市の茂木誠さん(41)は子ども2人を連れて訪れた。長女の詩央梨さん(7)と次女の彩華ちゃん(5)は普段から絵を描くのが好きで、スチレンボードで作った家の模型にハートを描いたり、画用紙を切ってドアや窓を付けたりして夢中で作っていた。2人とも完成させると、満足そうな笑顔を浮かべ、学生たちに「教えてくれてありがとう」と伝えた。

 その後、3人に完成した家と、学生が作った周辺模型を持ってもらい、学生が記念撮影。作った家と写真をプレゼントした。茂木さんは「子どもたちや地域の人と関わろうとしてくれる学生がいてありがたい」と感謝していた。

 イベントには市内外から8組12人が参加。6月のサツマイモの苗を植える交流イベントに参加した人もいたという。子どもの保護者向けアンケートには「あまり体験したことがないワークショップで楽しかった」などと感想が寄せられた。

 斎藤さんは、今回初めてイベントリーダーを務め、企画や準備の難しさを振り返りつつ「想像以上に子どもたちが楽しんでくれていたのでよかった。保護者の反応も好評だった」と手応え感じた様子だ。「今後も交流イベントを開き、子どもたちに活動を知ってもらい、ゆくゆくは(成長した子どもたちに)団地のシェアハウスに住んでもらい、定住につながったらうれしい」と展望していた。