新型コロナウイルス感染症の群馬県内累計感染者が8日、10万人を超えた。1日当たりの陽性確認は4日連続で300人を超えており、県は感染拡大の「第7波」に入った可能性が高いとみている。オミクロン株の派生型「BA・5」への置き換わりをはじめ、接触機会の増加や、ワクチン接種からの時間経過による免疫力低下などが背景とみられる。

 県によると、8日の新規陽性者は10歳未満~90歳以上の396人。県内の累計感染者は10万284人(うち323人死亡)となった。新たなクラスター(感染者集団)として、桐生保健所管内の福祉施設で入所者9人の感染が判明した。8日夕時点の病床使用率は13.2%で、入院中85人のうち重症者はゼロ、中等症は7人となった。

 また、県は同日、6月下旬から7月上旬までに陽性が判明した30~70代の男女7人の検体から、県衛生環境研究所によるゲノム解析で「BA・5」が県内で初めて確認されたことを明らかにした。7人はいずれも海外渡航歴はなく、軽い症状という。「BA・5」はワクチンや感染後にできた抗体をすり抜ける力や、感染力が強いとされる。

 県内で初めてコロナの感染が確認されたのは2020年3月7日。これまでに6回の感染拡大の「波」を経験し、過去最大となった今年1~5月の第6波は1日当たり千人を超える新規感染者が確認された。5月下旬ごろから減少したが、これまでに比べて低下のペースは緩やかで、直近1週間で増加傾向に転じた。

 県感染症・がん疾病対策課は「どこで感染したか分からない『市中感染』が広がっており、今後の急激な増加も予想される。換気の徹底や手指衛生管理など、感染対策への意識を緩めないでほしい」と警戒を呼びかけている。