「これからもニーズに合わせて改良していきたい」と話す坂林聡樹代表
リュックサックといすの使用イメージ

 リュックサックがイスに変身―。便利でユニークな一風変わったリュックサック「ispack(イスパック)」を製造、販売しているのは、スケートボードやスノーボード小売業、ジョーカー(前橋市問屋町、坂林聡樹代表)。新たに完全防水モデルを開発し、アウトドアの場面で幅広く活躍する商品として注目されつつある。

 リュックサックと折り畳みいすを合体させ、荷物を入れたままいすとして使える。駐車場でスノーボード用ブーツを履く際の商品として、2005年に開発。スノーボード愛好家から好評だったことから一般向けに販路を広げた。

 サイズは17~36リットルで、13種類展開。価格は税別で1万2千~2万3千円。大人向けの商品だが、総重量は1200~1900グラムと軽く、子どもでも背負える。一方、いすの耐荷重は100キロあり、耐久性に優れている。ペットボトルや財布をしまえるポケットなど多彩な機能を備えつつ、使う場所を選ばないシンプルなデザインになっている。

 従来はスポーツイベントなどでスタジアムのオープンを待つ時間や、音楽フェスといったイベント時の休憩用の需要が中心だった。コロナ下でキャンプなど、アウトドア用として防水タイプを購入する人が増加。これを受けて完全防水タイプを開発し、昨年から販売を開始した。

 アルミニウム合金の一種、ジュラルミンをフレームに用いて軽量化し、強度も高めた。リュックサックは浮具になるほど気密性が高く、空気を入れる弁が付く。川や海など水辺のレジャーで、緊急時には浮具としても使うことができる。

 坂林さんは「多様なニーズに応えたい。今後も要望に沿えるよう、随時改良していきたい」と意欲的だ。

 【データ】1994年創業。スケートボード用品などの販売のほか、スケートボード教室も開く。イスパックはインターネット通販アマゾンや楽天市場などで販売している。

●記者のトレンド予測● こだわりと工夫満載
 背中や腕にフレームが当たらないよう計算した形やポケットの多さ、いすとリュックサックが分離するなど、イスパックには坂林さんのこだわりと工夫が満載だ。身長152センチと小柄な記者でも軽々背負え、多くの荷物を入れられる使い勝手の良さに魅力を感じた。

 ユニークさと実用性を兼ね備えた同商品は販売開始から既に15年以上たつが、改良を重ねて進化を続けている。多様化するアウトドアシーンの心強い相棒として、今後も活躍の幅を広げていきそうだ。