参院選群馬選挙区(改選数1)に立候補したNHK党新人の小島糾史氏(46)、政治団体「参政党」新人の新倉哲郎氏(43)、自民党現職の中曽根弘文氏(76)=公明党推薦、無所属新人の白井桂子氏(60)=立憲民主党推薦、共産党新人の高橋保氏(64)の5人は選挙戦最終日の9日、都市部で街頭演説をした。安倍晋三元首相が演説中に銃撃され死亡した事件を受け、暴力による言論の封殺に屈しない決意を示し、物価高対策などを最後まで訴えた。

 中曽根氏は伊勢崎、前橋、高崎3市を順に巡り、緊迫化する日本の安全保障環境のほか、教育問題に取り組んできた6期36年の経験を強調。「持てる力をフルに生かして危機を乗り切り、新しい時代を切り開きたい」と力を込めた。

 白井氏は前橋、高崎両市で街頭演説を重ねた。子育てをしながら看護師を務めた経験を踏まえ、「庶民の生活を知り、政策を考える候補を選ぶのか、物価が上がっても痛くもかゆくもない議員を選ぶかの選択だ」と声を振り絞った。

 高橋氏は前橋市内の幹線道路沿いや商業施設などで演説し、「平和と暮らしはセットで考えるべきだ」と防衛費増額の議論を批判。午後7時45分ごろ、同市内の選挙事務所で平和外交の重要性などを訴え、選挙運動を締めくくった。

 小島、新倉両氏は投票率向上につなげようと、高崎市のJR高崎駅西口で合同の街頭演説を行った。両氏はそれぞれの政策を訴え、投票することで日本が変わるなどと熱く語った。

 各候補者は左肩に喪章を着けるなど安倍氏への哀悼の意を表しながら、警備の人数を増やすなど細心の注意を払って訴えを続けた。

 県選挙管理委員会によると、投票は10日午前7時から県内886カ所の投票所で行われる。このうち89%に当たる789投票所は午後8時までの投票終了時間を1~3時間繰り上げる。県選管は繰り上げる投票所数を9日までに790から789カ所に訂正した。開票作業は午後8時から順次行われ、県内の開票終了予定は選挙区が午後10時半ごろ、比例代表は11日午前1時ごろを見込んでいる。