集まった支持者にあいさつする白井氏=10日午後8時25分ごろ、前橋市日吉町の選挙事務所(綱島徹撮影)
支持者に頭を下げる高橋氏=10日午後8時10分ごろ、前橋市古市町の選挙事務所
落選確実となり、支持者にあいさつする新倉氏=10日午後8時40分ごろ、前橋市千代田町の選挙事務所
敗戦の弁を述べる小島氏=10日午後8時過ぎ、前橋市下新田町の自宅前

 参院選群馬選挙区で落選した無所属の白井桂子氏(60)、共産党の高橋保氏(64)、政治団体「参政党」の新倉哲郎氏(43)、NHK党の小島糾史氏(46)の4人は10日夜、それぞれ敗戦の弁を述べた。岸田政権の物価高対策や安全保障政策などを批判して支持拡大を図ったが及ばなかった。

「一体で戦った」白井氏

 午後8時の速報で白井氏の落選確実が伝わると、前橋市日吉町の事務所は静まり返った。白井氏は「結果を出せず申し訳ありませんでした」と頭を下げた。一方で「立民、国民、連合が一体となって戦い抜けた。悔しいが悲しくはない」と笑顔も見せた。

 白井氏は連合群馬が国政選挙に初めて立てた組織内候補。選対本部長の佐藤英夫会長は「私の戦略、戦術不足。選挙戦を総括し、捲土(けんど)重来を目指したい」。立民県連の後藤克己会長は「いま一度連合を中心に地域でしっかり根を張れる政治状況を群馬でつくっていかねばならない」と述べた。

 今回、陣営幹部は「連合群馬の力が試される選挙」と組合員にハッパをかけ、立民、国民両県連の議員の支援も受けながら選挙活動を展開。だが、候補者の擁立が出遅れたことや、産別組織ごとの温度差もあり、支持は広がらなかった。

「耳傾ける人増えた」共産・高橋氏

 午後8時過ぎ、高橋氏の落選確実が伝わると、前橋市古市町の選挙事務所には「もう結果が出ちゃうのか」と落胆の声が漏れた。高橋氏は「国を守るのは軍隊ではなく、心の通じた外交と訴えてきた」と選挙戦を振り返り、支持者に謝意を示した。

 選挙戦では「平和と暮らしのかかった選挙」として防衛費の増額を批判。消費減税や最低賃金の引き上げなどで暮らしを守ると強調した。演説では“元教員らしさ”を押し出し、自作の歌や落語を交えて政策を訴えたが、及ばなかった。

 取材に対し「保守王国の地盤を切り崩したかったが、野党共闘もできなかった。だが、耳を傾けてくれる人は増えた。今後の選挙に期待したい」とした。

「発信続けていく」参政・新倉氏

 新倉氏は午後8時40分ごろ、前橋市千代田町の選挙事務所で支持者の前に立ち、「今日からがスタート。ここで止まらずに発信を続けていこう」と呼びかけた。屋外に設置したモニターを囲み、開票速報を見守っていた支持者からは大きな拍手が送られていた。

「満足いく選挙戦」N党・小島氏

 「満足のいく選挙戦ができた」。小島氏は午後8時過ぎ、落選が確実となったことを受け、前橋市下新田町の自宅前ですっきりとした表情を見せた。トラック運転手の仕事をしながらの選挙戦。党公約や運転手の過酷な現状を訴えたが、支持は広がらなかった。