改選数が1に半減した2007年以降で最多の5人が立候補した群馬選挙区は、自民党現職の中曽根弘文氏(76)=公明党推薦=が新人4人に大差をつけ、改選組では最多となる7選を果たした。

 ロシアのウクライナ侵攻に伴う物価高への対応や、近隣諸国から国民の命と暮らしを守るためには政治の安定が必要と強調。外相などを歴任した6期36年の実績と豊富な人脈をアピールし、多くの支持を集めた。

 新型コロナウイルスの影響で組織の動き出しが半年遅れた。陣営は準備期間の短さと近年の投票率の低さから、郡市単位の集会で危機感を示して楽観ムードを払拭。数百に及ぶ職域団体からも推薦を得られ、得票数は6年前の改選時を下回ったものの、陣営が目指した「圧倒的な勝利」をつかんだ。

 無所属の白井桂子氏(60)=立憲民主党推薦=は連合群馬と立民、国民民主党県連の三者による「新たな共闘」で臨んだ。看護師や子育ての経験を踏まえ、庶民感覚を重視しながら物価高対策や子育て支援の拡充などを訴えた。出馬表明が4月上旬で、出遅れによる知名度不足が響いたほか、立民・国民両県連や各産別組織、労働組合の活動量に温度差があり、強固な保守地盤を突き崩せなかった。

 9年ぶりに共産党の独自候補として立候補した共産党の高橋保氏(64)は、もめ事は話し合いで解決するという教員時代の信条から、国際社会においても平和外交の重要性を主張。消費税の減税も訴えたが、支持が広がらなかった。

 政治団体「参政党」の新倉哲郎氏(43)、NHK党の小島糾史氏(46)は浸透しなかった。

 群馬選挙区の投票率は48.49%で、過去最低だった前回を0.31ポイント上回った。