わが子が通う、私の母校でもある小学校で2019年度、PTAの本部役員を務めさせていただいた。PTAとは各学校で組織された保護者と教職員による社会教育関係団体のことである。

 保護者とすると、「PTA役員ってなんか大変そう…」というイメージが大きかった。しかし、自分で法人を作ってからというもの、さまざまな団体や機関との関わりは自分にとってプラスになることがほとんどであったこと、わが子のことで役目が自分にあるのがうれしかったことから引き受けることにした。

 わが子は2人。医療的ケア児であり、超重症児であり、天使になった長女の母として活動することは今までたくさんあった。だが、長男の母として何か公の場で活動するということは実は今までなかった。PTA役員として学校に行くと「○○君のお母さん」と呼ばれて活動ができる。これが原動力。

 私自身が中学3年生の時の担任の先生だった恩師にメールをした。「本年度からPTA本部に仲間入りさせていただきました!」。すると「そうなんだ、立派立派! また違う学校像が見えるかもよ。頑張ってね」と返信をいただいた。恩師は今も学校教育の中の大切な大切な役職におり、今でも私は何かあると「先生~?」と直撃訪問することがある。旧姓で呼ばれて違和感のないほっとする時間だ。

 1年間PTA本部に携わらせていただいて、学校の「アツい」面が見ることができたなぁ、というのが一番の印象。先生方は子どもたちのことを常に一生懸命に考えてくださっている。

 最近の話題で言えば、新型コロナウイルス感染予防のための突然の一斉休校。先生方は政府・県・市からの要請はもちろんだが、それ以上に子どもたちの体調と気持ちを考えてくださっていた。密集する場を避けるため、6年生を送る会が練習通りにできないことを、先生たちは涙ながらに子どもたちに伝えていた。

 働き方改革で仕事が楽になったという半面、なかなかうまくいかないこともあるという声も聞いた。

 先生と親が良い関係でいて、協力し合い、一緒に考えていくことは、子どもたちに還元される。子どもたちがより良い環境で育ち、学び、成長していける場と時間をつくるのは大人の当たり前の役目であり責務だ。それは学校も、家庭も。

 1年目で不慣れであったが、20年度はもう少し自分自身が楽しみながらPTA役員の活動をしていきたいと思う。そういえば、二十数年前、私は母校の児童会長だった。子どものころの「経験」は大人になって絶対に生きる。今の子どもたちにとびきりすてきな経験をさせてあげたい。例外はない。すべての子どもたちに。



NPO法人生涯発達ケアセンターさんれんぷ代表 中林亜衣 伊勢崎市茂呂町

 【略歴】認定音楽療法士、相談支援専門員などの資格を持つ。医療的ケア児等コーディネーター、県重症心身障害児者を守る会理事。東邦音楽大音楽療法専攻卒。

2020/04/12掲載