マイナンバーカードの普及を促すため、群馬県高崎市は11日、職場などに職員が出向いて必要な書類を受け取り、顔写真を無料で撮影する出張申請受付を始めると発表した。これまでは取得の際、本人確認と暗証番号設定のために交付通知書を持参して市役所に出向く必要があったが、申請時に本人確認を済ませ、暗証番号設定依頼書を提出することで、本人限定受取郵便での取得が可能になる。

 出張申請受付期間は7月末~9月末日。最大2万円分のマイナポイントを受けるために必要となるカード申し込み期限に合わせて設定した。日程や具体的な実施方法は今後、事業所と調整して決める。

 今後、事業所や工業団地、商店街などに周知する。事業所などから要請があった場合、申請希望者をある程度把握した上で、職員が3人1組で出張して受け付ける。

 通常はスマートフォンやパソコン、郵便などで希望者自身が写真も用意した上で申請。約1カ月後に届く「交付通知書」を持参し、本人が市役所まで出向く必要がある。申請から取得までの期間は大きく変化しない見通し。

 2022年度末までにほぼ全国民にカードが行き渡ることを目指す国の意向を踏まえた取り組み。富岡賢治市長は「手軽に申請できる仕組みをつくり、普及促進に努めたい」とコメントした。

 市によると、6月1日時点の交付枚数率は37.5%。県全体は38%、全国は44.7%になっている。

 市は市役所にマイナポイント支援窓口を設けており、最大2万ポイントの付与が始まった7月以降は1日100人ほどが訪れている。事業所などから出張申請受付の要請がどの程度あるかは未知数だが、市は「支援窓口の状況をみると、カード取得へのニーズはあるだろう」とみている。