沼田高(群馬県沼田市西原新町)と沼田女子高(同市東倉内町)の統合で2025年度に開校予定の共学の新高校について、県教委は11日、同市内で開いた地域関係者との意見交換会で、設置場所を沼田高とするなどの概要案を示し、出席者の合意を得た。今月中に開く県教委会議で正式決定する。開校に向けて既存の施設を活用しつつ、増改築する見通し。沼田女子高跡地の活用については未定で、今後検討する。来年9月までをめどに校名や具体的な教育課程が示される。

 県教委は設置場所の選定理由について、伝統と歴史を引き継ぎつつ、地元住民も親しみを持てるように既存施設を活用するのが望ましいとして、両校を比較した結果、運動場が沼田女子高の約3.5倍広い沼田高が適切と判断したと説明した。

 概要案では募集定員や移行措置、教育構想も示された。新校は全日制と定時制を設置。募集定員は地区の卒業見込み者数やこれまでの入学実績を踏まえ、全日制200人(5学級)、定時制40人(1学級)とする。移行については、開校時に両校の在学生が一括で新校へ転学する方式にする。

 教育構想では、「多様な進路希望に対応する選択科目の設置と、文理の枠を超えた教科横断的な学習の推進」「グローバルな視点の育成と実践的な英語運用能力の向上」などの教育方針が盛り込まれた。

 校名については今後、両校の教職員と生徒、同窓会員らから募集した後、県教委で集計し、両校の教職員が投票して幾つかの案に絞る。来年9月までには校名と、具体的な授業内容などをまとめた構想を示す。

 意見交換会には、地域関係者46人と県教委が出席した。参加者からは「統合後の生徒を受け入れるには沼高でも狭いのではないか」「(統合後は)沼女も地域住民に活用してもらうなど残してほしい」といった意見が出た。平田郁美教育長は「意見を踏まえて具体的な検討を進める。全力で良い高校をつくっていきたい」と述べた。