山本市長から贈られた感謝状を手に、交通事故の減少を願う都木さん

 交通事故で妻を亡くした都木守男さん(84)=相模原市=が「1件でもいいから事故を減らしてほしい」と、事故が起きた前橋市への寄付を続けている。6月に寄付した15万円を含め、これまでに7回、計185万円を提供し、市の交通安全施策全般に活用されている。

 都木さんは前橋市出身。2015年2月、都木さんの両親の世話などのため同市内にいた妻の純子さん=当時(69)=は青信号を横断中に、右折してきた車にひかれて亡くなった。都木さんによると、右折車は対向してきた直線車より速く通り抜けようとしていたという。

 都木さんは本県に駆け付ける間、病院からの携帯電話が鳴る度に悪化する容体をただ聞くしかなかった。「悔しかったがどうしようもできなかった」と振り返る。

 そこで「何か残したい」との思いで翌年から寄付を始めた。最初の寄付時に「足腰が丈夫なうちは続ける」と宣言し、その言葉通り今回まで7年にわたっている。都木さんは「まだしばらく続けられるかな」と活動の継続に意欲を見せている。

 自身が経営する運送会社でも過去に2度、従業員が運転するトラックが歩行者と接触する事故を起こした。いずれも純子さんの事故と同じ右折時だったといい、「自分勝手な運転はだめ」と従業員に言い聞かせているという。

 同市の山本龍市長は6月24日に市役所を訪れた都木さんに感謝状を贈った。都木さんは交差点での事故が多いという市の報告に「車は巨人だから、どんな状況であっても気を付けないといけない」と訴えた。