「直感力」と「分析的思考力」。ビジネスやぐんまかわいいプロジェクトを動かす時、必要なのはこの二つだと考えている。あなたはどちらのタイプだろうか。大まかな分析は必要不可欠だが、分析し過ぎると直感力が落ちる私は前者を優先するタイプだ。

 地域・性別・年齢を超えた「かわいい」の多様性、そして手間を惜しまないものづくりの高い技術の発信。この2本の柱をコンセプトに活動している、ぐんまかわいいプロジェクト。そこで欠かせないのが、妹プロジェクト「きものかわいい」の存在だ。

 4年前の2018年夏。プレスリリースの作り方講座を受講したことが大きな転機となった。メディアに取り上げてもらうために試行錯誤していた時期で、基礎から学びたい気持ちから迷わず受講したのを覚えている。書き方講座とはいえ、顧客のニーズをデータ化する話にも発展し、とても興味深く聞き入った。

 当時はまだ「群馬でかわいい?」「かわいいは女性だけのもの」という固定観念が根強かったが、群馬で発信することに大きな可能性と自信を直感的に持っていた私は、受講後、講師にぐんまかわいいプロジェクトをアピールした。無言で最後まで話を聞いた講師は、「目の付け所が素晴らしい。今がチャンス。いずれ日本や自治体に注目される大きな影響力になる」と言ってくれた。うれしかった。

 この日がきっかけとなり、自分の直感力に迷いが出てくるとニーズや可能性を分析して、今後どうしていくべきか頭を整理する機会を度々つくってもらった。この講師との出会いが妹プロジェクト「きものかわいい」の誕生につながった。

 着物の可能性や常識を広げようと、プロカメラマンや和裁士着付け士、ネイリスト、コンサルタント、メディアなど、多方面で活躍するプロが集まり、私もその一人として関わっている。強みは、着物の歴史と本物を知るプロたちが現代ニーズに応えて提案するところや、多岐にわたる優れた直感力と分析的思考力でアイデアが湧き上がる点だと思っている。

 ぐんまかわいいプロジェクトと同様に性別・年齢を超えたきものかわいいコーデは、撮影会当日にモデルさんを交えて足したり引いたりしながらその場で決まっていく。まさに生きたコーディネート。「かわいい! かわいい!」と自然と歓声が上がって仕上がっていく様は圧巻で、「自信をなくしていたけれど自己肯定感が上がった」「自分の新しい一面を教えてくれた」「家族が褒めてくれて涙が出た」という声も多い。

 「かわいい」は内面も強く美しくする。そう何度も信じてやまない。人が「かわいい!」と思う心はデータ分析できない、まさに直感で感じるものであることが面白く、魅力でもある。

 【略歴】2017年にぐんまかわいいプロジェクトを立ち上げた。まえばしシティエフエムで同プロジェクトの番組MCを務める。ワカイカメラ執行役員。神奈川大卒。

2022/7/14掲載