昭和レトロにちなんだ展示物を紹介する神山専務=水沼駅温泉センター
資金を集めて導入を検討しているトゥクトゥクのイメージ

 コロナ禍を機に昭和レトロの雰囲気がある施設への改装を進めている水沼駅温泉センター(群馬県桐生市黒保根町)が、レトロ感をさらに演出する一手として、東南アジアでタクシーとして使われている三輪自動車「トゥクトゥク」を導入する計画を進めている。新型コロナウイルス感染症に伴う利用客数の減少で厳しい経営状況が続く中、新たな観光資源として着目した。25日までクラウドファンディング(CF)で導入資金を募っている。

 同センターはわたらせ渓谷鉄道水沼駅に併設されている温泉施設。利用客の減少を受け、運営会社のモンテディオ総合企画(みどり市、神山登社長)が、同センターが目的地となるような空間づくりに動きだした。社員、インターンシップ(就業体験)の学生、地元住民が知恵を出し合い、3月から施設の内外を昭和レトロ的にイメージチェンジしている。

 新たな魅力を生み出そうと目を付けたのが、最近市内の催しに登場しているトゥクトゥクだ。扉や窓がないため開放感があり、小回りが利く車両を走らせ、豊かな自然や観光マップに載っていない名所を案内するほか、同センター近くのキャンプ場でバーベキューをする際の送迎に使うことなどを想定している。

 寄付はCFサイト「レディーフォー」で受け付け、目標額は300万円。応援資金は施設改装費に100万円、トゥクトゥク購入費に200万円を充てる。寄付額は600円~30万円(システム利用料は別)。返礼品として同社の神山輝充専務(38)が作ったコシヒカリ、温泉1日貸し切りなどを用意した。

 神山専務が代表を務める非営利団体「village(ビレッジ)」は17日、同センター周辺で体験型イベント「キミの夏」を開く。近くを流れる渡良瀬川で遊べる多彩な催しを企画する予定。その一環としてレンタルしたトゥクトゥクによる体験ツアーを行い、乗り物の魅力を周知する。

 神山専務は「黒保根の良さである自然を楽しみ、市街地の観光とは違う体験をしてもらえるようにしたい」と呼びかける。問い合わせは同センター(☎0277-96-2500)へ。