地方の大学の未来像について意見を交わした(右から)石田学長、今村学長、大森学長

 地方の大学ならではの存在意義や未来像を考えるシンポジウムが16日、前橋市の共愛学園前橋国際大で開かれた。群馬県内3大学の学長が鼎談(ていだん)し、「地方に大学は必要か」をテーマに意見を交わした。

 鼎談したのは、高崎健康福祉大の石田朋靖学長、前橋工科大の今村一之学長、共愛学園前橋国際大の大森昭生学長。

 石田学長は地方大学が持つメリットとして、「地方ならではの課題を抱える『現場』との距離の近さ」を挙げた。「学生たちが地域の課題を肌で感じ、解決するためのアプローチを地域と一体となって学ぶことができる」と述べた。

 今村学長は、地方大学には個々の建学の精神があると指摘。「本学は元々、空襲後の前橋を復興するために立ち上がり、工学を通じて社会を良くしていくという理念がある」と語った。

 大森学長は「大学は地域のメンバーの一員」であることを強調。「キャンパスだけではなく、地域と大学が協働し、学生を育てていく『地学一体』の考え方が大切。地域の魅力の再発見にも、大学側ができることはきっとあるのではないか」とした。

 大学行政管理学会北関東・信越地区研究会が企画し、オンラインでも配信された。