▼高崎経済大の教室に、同大付属高の3年生と同大の3年生が集まっていた。40人ほどの生徒・学生は6グループに分かれ、世界を相手に事業展開する企業の海外戦略などについて議論を重ねた

▼高校と大学が2010年から実施している「コラボゼミ」の一幕だ。ゼミは春から秋にかけて、同大で行う少人数のグループ学習。日本を代表する企業を「生きた教材」とし、世界経済の動きに接することを目指している

▼海外戦略に大きな影響をもたらす為替への理解を深めるため、まずは数カ月後の為替相場を予測するイベントに参加。チームとしての意識も高め、メインプログラムの企業研究に臨む

▼協力を得られた6社のホームページ、新聞や専門誌の記事、論文を読み込み、中期経営計画や市場動向を調べる。そして企業を訪ねて、担当者にインタビュー。秋に成果を発表する

▼今、世の中にはさまざまな情報があふれ、誰でも手軽にアクセスできる。そんな社会を生きていくには、膨大な情報の中から必要な情報を選び、行動につなげていくことが欠かせない

▼コラボゼミのような環境下での経験は、情報を収集して分析する力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力を育むのに有効だという。目先の受験や就職に直結することは少ないかもしれないが、その先を見据えればきっと役に立つ。こうした試みが、もっと広がればいいと思う。