経験基に新たな楽しみ方

文開堂書店(高崎市連雀町)取締役 大類千鶴さん

温泉ライターなどとして全国各地を取材した経験を持ち、「温泉オタク」を自認する著者が、1人でも満喫できる楽しみ方を紹介する一冊。大類さんは「温泉慣れした県民でも、新たな視野が開ける」と薦める。


 交流サイト(SNS)で著者が紹介していたのを見たことがきっかけで本書を手に取った。タイトルだけを見ると、ガイド本や方法論を説く「ハウツー本」の印象を受けるが、全国を回った経験をつづるエッセー感覚で楽しめるという。

 


 訪ねる温泉や宿の選び方、交通手段、現地での過ごし方を詳しく解説する。移動手段や泉質の好みなどから温泉を選ぶチャートも掲載。家族やグループで訪れるイメージから転換し、1人でも温泉を楽しむ新たな方向性を打ち出す。


 ライター経験に裏打ちされた、どんな人にも読みやすい文体。複数の著者や編集者で作る「ガイド」と異なり、著者1人の目線で書かれていることから着眼点にぶれがない点も特徴だ。


 本書をきっかけに「行きたい温泉が増えた」といい、温泉ソムリエの資格を取得したという大類さん。本県には良い温泉が多いことを再確認した。タイトルは「女ひとり」だが、大類さんは「男性1人でも楽しめるということ。きっと今までとは違った視点で温泉選びができる」と話している。


【こんな人におすすめ】
 男女問わず温泉好きな人

【こちらも“推し”】
 「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」(月山もも著、KADOKAWA)